こんにちは。ツヤログ運営者のPKです。
愛車をいつもピカピカに保ちたいけれど、毎回手洗いするのは時間も体力も必要で大変だという悩みを持つ方は多いはずです。
そんなときに便利なのがガソリンスタンドなどの洗車機ですが、大切なアルミホイールを洗車機に入れても本当に大丈夫なのか、傷がついたり変色したりしないかと不安に思うこともあるでしょう。特に高価なホイールやこだわりのデザインのものを履かせている場合、もし失敗して取り返しのつかないことになったらと考えると怖くてボタンを押せませんよね。
実はホイールの種類や洗い方によっては、洗車機が原因で白サビが発生したりメッキが剥がれたりするリスクがあるため、ノンブラシ洗車機なら大丈夫か、ブレーキダストは落ちるのか、コーティング施工車はどうなのか、オプションのホイール洗浄は安全か、といった疑問も含めて、正しい知識を持って判断することが非常に重要です。
- 洗車機がアルミホイールに与える具体的なダメージとリスク
- ブラシ式とノンブラシ式それぞれのメリットとデメリット
- メッキやマット塗装などホイールの種類別による洗車機利用の可否
- 愛車を守るための正しい洗車機の使い方とアフターケア
アルミホイールを洗車機で洗うリスク
「最近の洗車機は性能が良いから大丈夫」なんて声も聞きますが、これは主にボディ塗装の進化やブラシ素材の改良(スポンジブラシなど)を指していることが多いですね。ことアルミホイールに関しては、その構造や素材の多様性から、手放しで安心できるわけでは決してありません。まずは、機械洗車ならではの構造的なリスクについて、詳しく掘り下げてお話しします。
洗車機でアルミホイールに傷がつく?

結論から言うと、洗車機でアルミホイールに傷がつくリスクは、残念ながら「非常に高い」と言わざるを得ません。
「最新のスポンジブラシなら柔らかいから大丈夫では?」と思われがちですが、実はブラシの素材そのものよりも、「ブラシが巻き込んだ砂や泥」が最大の犯人なんです。ホイールやタイヤハウス周辺は、走行中に巻き上げた砂利や泥が最も付着し、溜まりやすい場所。洗車機に入れる前の「予備洗い」が不十分な場合、これらの硬い異物が残ったままになります。
その状態で高速回転するブラシが回ってくるとどうなるか…もうお分かりですよね。ブラシがこれらの異物を拾い上げ、まるで「紙やすり」のようにホイール表面をガリガリと擦ってしまいます。
自動車メーカーも警告しています
これは単なる憶測ではなく、自動車メーカー自身もそのリスクを公に認めています。例えば、マツダの公式サイトなどでも、「自動洗車機を使用すると、ブラシにより傷がつき塗装の光沢が失われたり、劣化を早めることがある」といった趣旨の注意書きが明記されていることが多いです。(※リンク先は一例であり、ご自身の車の取扱説明書を必ずご確認ください)
メーカーが「傷がつく」と明言している以上、そのリスクは利用者が受け入れるしかないのが現状です。
特にホイール表面のクリア塗装の層に無数の細かいスクラッチ傷が入ると、光が乱反射して全体的にくすんだ印象になってしまいます。「なんとなくホイールの艶がなくなったな」「太陽光の下で見ると、細かい円状の傷(スワールマーク)が見える」と感じたら、それは洗車機による無数の細かい洗車傷が原因かもしれません。
ブラシ式とノンブラシ洗車機の違い

では、「ブラシがダメなら、ブラシを使わないノンブラシ洗車機(高圧ジェット水タイプ)なら安心だ!」と思うかもしれませんが、これもまた一長一短があります。リスクの種類が変わるだけ、とも言えますね。
| 種類 | メリット | デメリット・リスク |
|---|---|---|
| ブラシ式 | ある程度の洗浄力(摩擦)がある (ただし汚れの種類による) | ・摩擦によるスクラッチ傷のリスクが【極めて高い】 ・砂や泥を巻き込むと「紙やすり」状態になる |
| ノンブラシ式 | ・物理的な接触(摩擦)がない ・スクラッチ傷のリスクは【ほぼゼロ】 | ・油性の汚れや焼き付いたダストは【落ちない】 ・高圧水によるパーツ破損のリスクがある ・ノズルとの距離が近いと塗装を傷める可能性 |
ノンブラシ式は「擦らない」ので、確かにスクラッチ傷のリスクは劇的に回避できます。これは大きなメリットです。しかし、その代わりに「強力な水圧」という別のリスクを負うことになります。
自動車メーカーも高圧洗浄機の使用について、ノズルと車体との距離を「最低でも30cm以上離す」よう警告していることが多いです。洗車機の場合、この距離が自動で制御されますが、機種や設定によっては想像以上の水圧がかかることも。
その結果、ホイールのセンターキャップのエンブレムが飛んでしまったり、劣化した塗装やクリア層が剥がれてしまったり、タイヤのシール材(ビード部分)を傷めたりする可能性があります。特に、ホイールに後付けのステッカーやリムテープなどを貼っている場合、一発で剥がれる可能性が高いので注意が必要です。
洗剤によるシミや化学反応のリスク

意外と見落としがちなのが、洗車機で使われている「洗剤(シャンプー)」の成分です。これはブラシ式・ノンブラシ式共通のリスクですね。
洗車機は、不特定多数の「どんな状態の車」が来ても、短時間で「ある程度キレイになった」と実感させなければなりません。そのため、予備洗浄などで使われる洗剤には、汚れを素早く浮き上がらせるために、比較的強力なアルカリ性や酸性のケミカル(化学薬品)が使われている場合があります。
一般的な純正のシルバー塗装ホイール(クリアコートで保護されている)なら耐えられることが多いですが、社外品のデリケートなホイールの場合、これが致命傷になることがあります。
pH(ペーハー)がアルミに与える影響
- アルカリ性洗剤: アルミニウムはアルカリに非常に弱い金属です。強アルカリ性の洗剤に触れると、化学反応を起こして表面が白く曇る「白サビ(アルマイトの腐食)」の原因になります。
- 酸性洗剤: 酸もまた、アルミ表面を溶解させ、白く焼けたようなシミを作ることがあります。
成分が不明な洗剤(しかも、もしかしたら強力かもしれない)が、自分の高価なホイールに強制的に噴射される…。私たち車好きからすると、ちょっとしたロシアンルーレットのような怖さがありませんか?
洗車機ではブレーキダストは落ちない

「洗車機に入れたのに、ホイールのスポークにこびりついた黒い点々が全然落ちていない!」という経験は、おそらく多くの方がお持ちだと思います。
この黒い汚れの正体は、主に「ブレーキダスト(鉄粉)」です。ブレーキダストは、ブレーキパッドとブレーキローター(鉄の円盤)が摩擦する際に削れて発生する「鉄粉」がメイン。これが洗車機で落ちないのには、明確な理由があります。
それは、「焼き付き」という固着メカニズムにあります。
- ブレーキシステムは、制動時に数百度という高温になります。
- そこで発生したブレーキダスト(鉄粉)は、高温のままホイールに向かって飛散します。
- この熱を持った鉄粉が、ホイールの塗装(クリアコート)に突き刺さり、塗膜をわずかに溶かしながら食い込むようにして固着します。
このように物理的・化学的にガッチリと固着した状態は、ノンブラシ洗車機の水圧や、ブラシ式洗車機の中性シャンプー程度の洗浄力では、まったく分解・除去することができないのです。
結局、洗車機から出た後に、この焼き付いたブレーキダストを見て「落ちてないじゃないか…」とガッカリし、自分で手直し洗車をすることになるなら、最初から手洗いした方が早かった…なんてことも、本当によくある話です。
オプションのホイール洗浄は安全か
最近の洗車機には、数百円プラスすることで追加できる「ホイール洗浄オプション」が搭載されていることが多いですね。これも、その方式によってリスクが全く異なります。
タイプ1:専用ブラシが出てくるタイプ
車体用の大きなブラシとは別に、小型の専用ブラシがタイヤ・ホイールを物理的に洗浄するタイプです。この場合、前述の「スクラッチ傷」のリスクが、ホイールに対して集中的に発生することになります。
特に、メッシュタイプやスポークが多い複雑なデザインのホイールだと、ブラシが奥まで届かず洗い残しが発生しやすいです。一方で、スポークの平面部やリムのフチなど、ブラシが強く当たる部分だけが集中的に擦られ、そこだけ傷だらけ…なんて悲劇も起こり得ます。
タイプ2:高圧ジェットタイプ
ホイール専用の高圧ノズルから、強力な水流を噴射するタイプです。この場合、ノンブラシ洗車機のリスクで述べた「高圧水による損傷リスク」が伴います。車体洗浄時よりもノズルとの距離が近くなる設計が多いため、デリケートな仕上げのホイールには特に危険が伴います。
どちらのタイプも「あくまで補助的なもの」であり、「ブレーキダストを根本から除去する」ほどの能力はありません。個人的には、大切なホイールであればあるほど、こうした機械任せの専用洗浄オプションは避けた方が無難だと考えています。
アルミホイールの種類と洗車機の相性
ここまで洗車機のリスクを解説してきましたが、「じゃあ、ウチのホイールは大丈夫なの?」というのが一番知りたい点ですよね。一口に「アルミホイール」と言っても、その表面「仕上げ」によって、洗車機のリスクは劇的に異なります。ここが今回の記事で一番重要なポイントかもしれません。
メッキホイールは洗車機禁止

クロームメッキやスパッタリングメッキなど、鏡のようにピカピカに輝く「メッキホイール」。これを履いている方は、洗車機の利用は原則NG(禁止)と考えた方が賢明です。
メッキ層というのは、実は非常に薄く(ミクロン単位)、そしてデリケートです。洗車機のブラシで目に見えないほどの微細な傷(スクラッチ)がつくと、それは単なる「見た目の傷」では済みません。
【メッキ剥がれへの連鎖】
- 洗車ブラシの傷が、メッキの保護層を破る「侵入口」となります。
- そこから水分、塩分、そして特に冬場の融雪剤(塩化カルシウム)が、メッキ層の下にあるアルミ地金へと浸透します。
- 内部でアルミ地金が腐食し、体積が膨張します(サビによる膨張)。
- この膨張が、表面のメッキ層を内側から押し上げ、「メッキ浮き」や最終的な「メッキ剥がれ」を引き起こします。
このように、洗車機のブラシ傷は、メッキの構造的破壊を引き起こす致命的な損傷の「引き金」になり得るのです。一度剥がれてしまったメッキは、再メッキ(非常に高額)する以外に修復方法はありません。この輝きを維持したいなら、面倒でも中性洗剤を使った優しい手洗い一択です。
マット塗装(艶消し)もNG
最近のトレンドである、マットブラックやマットガンメタなどの「艶消し塗装」。これも洗車機は厳禁です。
なぜマット(艶消し)なのか、その原理を考えると理由は簡単です。マット塗装は、意図的に塗装表面をミクロレベルで凹凸(ザラザラ)にし、光を乱反射させることで独特の艶消し質感を表現しています。
ここに洗車機のブラシが入るとどうなるでしょうか? 高速回転するブラシは、このデリケートなミクロの凹凸を物理的に「削り取り、平滑化」させてしまいます。その結果、ブラシが強く当たった部分だけが磨かれた状態になり、意図しない「艶(テカリ)」が発生します。
一度テカリが出てしまったマット塗装は、二度と元の艶消し状態には戻りません。研磨して元に戻す(再び凹凸にする)ことは事実上不可能です。
また、洗車機の「ワックス」や「撥水コート」オプションも致命的です。これらの油脂分やコーティング剤は、艶消し質感の源であるミクロな凹凸を「埋めてしまう」ことになります。結果として均一な艶消し質感が失われ、深刻な「テカリ」や「シミ」「ムラ」が発生します。マット塗装は、擦ることも埋めることもNGなのです。
切削光輝やアルマイトの腐食リスク
「ブラックポリッシュ」「ダイヤモンドカット」などに代表される、スポークの表面などをダイヤモンドの刃で削り、アルミの地金(金属光沢)を見せているタイプ。これらは「切削光輝(せっさくこうき)」と呼ばれます。
また、アルミの地金を化学処理(陽極酸化)して、独特の質感と耐食性を持たせた「アルマイト」仕上げのホイール(主に社外品)もあります。
これらのホイールは、化学変化に非常に弱いという共通点があります。 アルミニウムという金属は、化学的に非常に活性(反応しやすい)です。特に「アルカリ性」の液体に触れると、化学反応を起こして表面が白く曇る「白サビ」や「シミ」が即座に発生します。
切削光輝ホイールの多くは、アルミ地金の上に非常に薄いクリア塗装が施されていますが、ボディ塗装に比べて耐久性が低いことが多く、少しの傷や飛び石から水分が侵入し、クリア層の内側で白サビがミミズのように広がる「電食・腐食」が起こりやすいのが弱点です。
洗車機がどのようなpH(酸性・アルカリ性)の洗剤を使用しているかを利用者が知ることは困難です。成分不明の強力な洗剤に晒すことは、これらのデリケートなホイールに回復不可能な「化学熱傷」を負わせるリスクと隣り合わせなのです。
コーティング施工車が注意すべき点
「汚れから守るために、高いお金を出してホイールコーティングを施工した!」という方も多いと思います。この場合、洗車機との付き合い方には特別な注意が必要です。
施工直後の硬化期間は絶対NG
ガラスコーティングなどの被膜は、施工直後に完全に硬化・定着しているわけではありません。完全硬化には一定の時間(一般的に数週間〜1ヶ月程度)が必要です。このデリケートな硬化期間中に洗車機(特にブラシ式)に入れたり、強い水圧をかけたりすると、未硬化の被膜を傷めたり、剥がしたりする重大なリスクがあります。
ブラシ式は被膜を削る行為
コーティング被膜は「絶対に傷がつかない魔法のバリア」ではありません。汚れの固着を防ぐ「防汚性」と、万が一の際に塗装の身代わりとなって傷つく「犠牲被膜」としての役割が主です。ブラシ式洗車機を繰り返し使用すれば、被膜自体が(身代わりとなって)傷つき、光沢が失われ、撥水性能が低下する原因となります。被膜の寿命を自ら縮めているようなものですね。
禁止すべきコース選択
コーティング施工車にとって最も注意すべきは、洗車機の「コース選択」です。
【禁止コース】: 「撥水コース」「ワックス洗車」
高品質なガラスコーティングは、それ自体が優れた撥水性能と光沢を持っています。その上から、成分や品質の異なる安価な「ワックス」や「撥水剤」を強制的に上塗りすることは、コーティング本来の性能を阻害します。例えるなら、高級なシルクのシャツの上に、油性のペンキを塗るような行為です。ワックスの油脂分がコーティング被膜の機能を「汚染」し、均一な撥水が失われてムラになったり、逆に汚れを抱き込みやすくなったりと、深刻な悪影響を与えます。
【推奨コース】: 「シャンプー洗車」または「水洗い」
コーティング施工車は、高い防汚性によって「汚れが固着しにくく、落ちやすい」状態になっています。これは、洗浄力の低いノンブラシ洗車機(高圧水)であっても、汚れが比較的除去しやすいことを意味します。
したがって、コーティング施工車のオーナーにとっての「次善の策」は、「ノンブラシ洗車機」で「シャンプーコース」または「水洗い」を選び、次のセクションで述べる「拭き上げ」を徹底的に行うことです。
落ちない鉄粉とクリーナー選び
洗車機で落ちなかったブレーキダストを落とそうとして、カー用品店などで市販の「ホイールクリーナー」や「鉄粉除去剤(紫色に反応するタイプ)」を購入する方も多いと思います。しかし、ここには深刻な「二次災害」の罠が潜んでいます。
洗車機で落ちない汚れに不満を抱く → より強力な洗浄力を求め、強力なケミカル(化学薬品)を購入する → しかし、そのケミカルには厳格な「使用禁止対象」が存在する
この流れが非常に危険です。 特にブレーキダスト(鉄粉)に反応して紫色に変化するタイプの「鉄粉除去剤」は、その強力な化学作用ゆえに、使用が厳禁されているホイールが存在します。
ホイールクリーナーは素材に優しいクリーナーを使うのがおすすめです。
【鉄粉除去剤の主な使用禁止対象】
- メッキ仕上げ(化学反応でシミや剥がれの原因)
- 艶消し(マット)塗装仕上げ(化学成分がデリケートな塗装に影響し、シミやムラの原因)
- 鏡面仕上げ、アルマイト仕上げ(変色、腐食の原因)
- その他、再塗装されたホイールや、ひび割れ・コートが劣化しているホイール
※必ず、使用する製品の注意事項を厳守してください。
洗車機で落ちない汚れを落とそうとして、自身のホイールが「メッキ」や「マットブラック」であることを知らずにこれらの鉄粉除去剤を使用すると、化学反応による深刻なシミ、変色、メッキ剥がれなど、修復不可能な化学的損傷を引き起こす最大の原因となります。
ブレーキダストの安全な除去方法については、専用の知識が必要です。もしご自身での判断が難しい場合は、プロに相談するか、まずは中性シャンプーでの洗浄にとどめておくのが賢明です。ツヤログでも、安全なブレーキダストの落とし方について解説しているので、参考にしてみてください。
アルミホイールと洗車機の安全な利用法
ここまでリスクばかりをお話ししてきましたが、忙しい現代において洗車機が便利なのは間違いありません。もし、「これらのリスクをある程度許容した上で、それでも洗車機を使いたい」という場合、アルミホイールを守るための「最低限の安全策」を徹底してください。
自動洗車機は「全自動」で美観を維持してくれる機械ではありません。アルミホイールを安全に洗浄するためには、利用者の積極的な「手作業による介入」が不可欠です。
洗車機利用の「安全3ヶ条」
- 【ステップ1:必須の予備洗浄】 ブラシ式洗車機を利用する場合、傷リスクを低減させるための最低限の「マナー」として、入庫前の予備洗浄が必須です。 併設されているセルフの「高圧洗浄ガン」などを使い、ホイール表面、スポークの隙間、そして特に泥が溜まりやすいタイヤハウス(フェンダー内部)の目立つ泥や砂を、あらかじめ徹底的に洗い流します。この一手間が、ブラシが「紙やすり」化することを防ぎ、スクラッチ傷のリスクを大幅に低減させます。
- 【ステップ2:適切なコース選択】 デリケートなホイール(メッキ、マット、切削等)でない標準的な塗装ホイールであっても、余計なリスクは避けるべきです。 基本は「シャンプー洗車」または「水洗い」コースを選択します。「撥水」や「ワックス」といった、余計な成分を付着させるコースは避けましょう。コーティング施工車の場合は、前述の通り「ノンブラシ洗車機」一択です。
- 【ステップ3:必須のアフターケア=即時拭き上げ】 洗車機から出た後の行動が、ホイールの美観を長期的に左右する最も重要なプロセスです。洗車後の自然乾燥は「絶対NG」です。 洗車機で使用される水(水道水や、ろ過が不十分な井戸水)には、カルシウム、マグネシウムといったミネラル分が必ず含まれています。
濡れたまま走行し「自然乾燥」させると、水分(H2O)だけが蒸発し、これらのミネラル分が白いリング状の固形物として表面に固着します。これが「イオンデポジット(水シミ)」です。 これを放置すると塗装を侵食する「ウォータースポット」へと進行し、研磨しないと取れない深刻なダメージになります。
洗車が終了したら、すぐに拭き上げスペースに移動し、水滴が乾ききる前に、吸水性の高い清潔なマイクロファイバークロスなどで、ホイールと車体の水分を完全に拭き取りましょう。
とはいえ、やはり筆者としては、これらすべてのリスク(物理的リスク、化学的リスク、洗浄力の限界、事後処理の必須性)を総合的に考えると、大切なアルミホイールのコンディションを長く保つためには、「ホイールの仕上げに適合した安全な中性シャンプーと、柔らかく清潔なスポンジを使った手洗い」が、最強かつ唯一の正解だと考えています。
洗車機はあくまで「時間がない時の緊急手段(次善の策)」として、今回解説したリスクをすべて理解し、許容した上で、上手に活用してくださいね。



