こんにちは、ツヤログ運営者のPKです。
洗車をしているとき、ボンネットやドアの端に小さな白い点を発見。よく見ると汚れではなく、塗装がポツッと剥がれている……。そんなことがあります。
たった1ミリ程度でも、愛車をきれいにしている人ほど気になってしまうもの。飛び石で塗装が欠けた場合は、見た目だけでなく、金属の下地が露出していないかも確認しておきたいところです。
こうした小さな塗装剥がれには、車の色に合ったタッチペン(タッチアップペン)を使う補修方法があります。
ただし、タッチペンで塗ったからといって、新車の塗装とまったく同じ状態に戻せるわけではありません。色の違いや塗料の盛り上がりが残ることもあります。
私自身、仕事や家族との時間もあるので、車のお手入れにいつも何時間もかけられるわけではありません。最近は「1メートルくらい離れて汚れや傷が目立たなければOK!」という考え方を大切にしています。
なので、小さな塗装剥がれも完璧な仕上がりを追い求めるより、露出した下地を適切に保護し、傷を必要以上に広げないことを優先したいですね。
この記事では、1ミリから1センチ程度の小さな塗装剥がれを中心に、タッチペンの選び方、実際の補修手順、失敗しやすいポイント、業者へ依頼する場合の費用まで解説していきます。
- タッチペンで補修できる塗装剥がれの大きさと状態
- 車のカラーコードに合う補修ペンの選び方
- 飛び石や点状の塗装剥がれを補修する手順
- DIYと業者修理の費用や仕上がりの違い
小さな塗装剥がれは自分で直せる?
車の塗装が剥がれたからといって、必ずしも板金塗装が必要になるわけではありません。まずは傷の大きさだけでなく、どこまで塗装が剥がれているのかを確認しましょう。
1ミリから数ミリの点状キズ
直径1ミリから数ミリほどの点状の塗装剥がれは、タッチペンによる部分補修を検討しやすい傷です。
特に多いのが、走行中に小石が当たってできる飛び石キズ。ボンネットの先端、フロントバンパー、フェンダーなどに発生することがあります。
例えば、黒い車のボンネットに白い点が見える場合、表面の汚れではなく、黒い塗装が欠けて下の層が見えている可能性もあります。
こうした傷は、洗車しても消えません。コンパウンドで磨いても失われた塗料が戻るわけではないので、塗料を補う必要があります。
小さな点状キズであれば、細い筆や爪楊枝の先端などを利用して、剥がれた部分に少量の塗料を置く方法が考えられます。
大切なのは、傷の外側まで広く塗らないこと。目立たなくしたいからと塗装範囲を広げると、かえって補修跡が大きくなる場合があります。
なお、白い点が必ず塗装剥がれとは限りません。石の粉や付着物の可能性もあるため、最初にやさしく洗浄して見分けることが大切です。
1センチ程度でも補修できる?
直径1センチほどの塗装剥がれも、状態によってはタッチペンで補修できます。
ただし、1ミリの点状キズと1センチの剥がれでは、仕上がりの難易度がかなり違います。
1センチになると塗料を塗る面積が広がるため、筆の跡、色の違い、周囲との段差が目立ちやすくなるからです。
例えば、ドアの中央にある1センチの丸い塗装剥がれは、光が当たると補修部分がわかりやすいかもしれません。一方、バンパー下部の目立ちにくい場所なら、タッチペンでも十分と感じられることがあります。
また、同じ1センチでも、表面だけが浅く欠けた傷と、金属や樹脂の下地まで露出した傷では必要な処理が異なります。
私なら、1センチ程度の傷は「自分で塗れるか」だけでなく、「補修跡が多少残っても納得できる場所か」で判断します。
仕上がりを重視する場合は、最初から補修店へ相談する方法もありますよ。
タッチペンが向かない塗装剥がれ
タッチペンは便利ですが、どんな傷でも補修できる万能アイテムではありません。
例えば、塗装が広い範囲で浮いている場合や、剥がれの周囲にひび割れがある場合は注意が必要です。
表面だけを塗っても、その下の塗膜が密着していなければ、別の場所から再び剥がれる可能性があります。
また、ドアやフェンダーにへこみがある場合、塗料だけでは形状を元に戻せません。金属の変形を修正する板金作業が必要になることもあります。
クリア層だけが白く浮いていたり、広範囲にはがれていたりするケースも、点状の飛び石キズとは別の問題です。
- 塗装が周囲まで浮いている、または広く剥がれている
- サビが広がり、金属の腐食が進んでいる
- へこみや亀裂があり、下地自体が傷んでいる
- マット塗装や特殊塗装で補修方法がわからない
このような状態なら、無理に塗り重ねず、専門店で確認してもらいましょう。
金属と樹脂では傷の意味が違う
塗装剥がれを発見したら、その場所が金属なのか樹脂なのかにも注目してください。
一般的な鋼板製のボンネットやドアでは、塗装が剥がれて金属が露出すると、水分や酸素の影響でサビが発生する可能性があります。
一方、樹脂製バンパーでは、樹脂そのものが鉄のように赤サビを発生させるわけではありません。
つまり、金属パネルの小さな剥がれは防錆の意味でも早めの対応を考えたいところですが、樹脂バンパーでは主に外観の回復や塗装面の保護が目的になります。
ただし、樹脂部分は塗料の密着を確保するために専用の下地処理が必要になる場合もあります。
また、アルミ製パネルも鋼板とは腐食の仕組みが異なります。車体の材質や傷の深さが判断できない場合は、ディーラーや補修専門店に相談すると安心です。

車に合うタッチペンの選び方
小さな塗装剥がれを補修する際、塗り方と同じくらい大切なのが色選びです。車のボディカラーに合った塗料を用意してから作業を始めましょう。
カラーコードの調べ方
車のタッチペンを購入する前に、必ず確認しておきたいのがカラーコード(カラーナンバー)です。
カラーコードは、車の塗装色を識別するための記号や番号。車種やメーカーによって表記方法が異なります。
多くの車では、エンジンルームやドア開口部などにあるコーションプレート、または車両情報のラベルで確認できます。ただし、取り付け場所はメーカーや車種によって違います。
車検証に書かれている車体番号や車の型式と、塗装のカラーコードは別の情報なので、間違えないようにしてください。
例えば、見た目には同じような白でも、メーカーや車種によって複数の塗装色が存在します。
そのため、店頭で「白い車だから白のタッチペンを買えばいい」と選ぶのはおすすめしません。
コーションプレートの場所がわからない場合は、車の取扱説明書やメーカーの案内を確認するか、販売店に問い合わせるのが確実です。

白やパールの色合わせは難しい
白い車なら補修も簡単そうに感じますが、実際にはそうとも限りません。
ホワイト系には、一般的な単色の白だけでなく、パールやマイカを含む塗装があります。
パール塗装は、光の当たり方や見る角度によって色や輝きが変化するのが特徴です。そのため、同じカラーコードの補修塗料でも、塗り方によって仕上がりが違って見えることがあります。
また、車の塗装は経年劣化や紫外線などの影響を受けるため、新車時の基準色と現在のボディカラーが完全に一致しない場合もあります。
ホワイトパールの中には、下塗り、パール層、クリア層などを使い分ける塗装もあります。反対に、専用の配合によって1本で補修できるようにした商品もあります。
なので、パール塗装だから必ず3本必要、あるいは白なら1本で大丈夫、とは決めつけないことが大切です。
商品ごとに指定されている塗装工程を確認してから購入してください。
純正品・ソフト99・ホルツの違い
車用のタッチペンには、自動車メーカーが用意している純正補修塗料と、カー用品メーカーが販売している補修塗料があります。
代表的なのが、ソフト99の「タッチアップペン」やホルツの「カラータッチ」です。
それぞれの特徴を確認してみましょう。
| 種類 | 特徴 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 自動車メーカー純正 | メーカー指定の補修色が用意されている | 車種・年式・カラーコード・塗装工程を確認 |
| ソフト99 | タッチアップペンや飛び石補修用品を展開 | カラー適合検索と必要な補助用品を確認 |
| ホルツ | カラータッチや調色対応商品を展開 | 純正カラー番号と塗装工程を確認 |
純正品は、そのメーカーの補修色を探しやすい点が魅力です。ただし、純正品でも経年変化した車の色まで完全に合わせられるとは限りません。
市販品なら、ソフト99のタッチアップペンやホルツのカラータッチが選択肢になります。
一方、メーカー純正の色を優先したい場合は、車種に対応した純正タッチアップペイントを販売店で確認する方法もあります。
いずれの場合も、色名だけで決めず、カラーコードの適合を確認してください。市販の既製色が見つからなければ、メーカーや販売店の調色対応サービスを調べてみるとよいでしょう。
まずは愛車に合うタッチペンを選ぼう
1mm〜数mm程度の小さな飛び石キズなら、カラーコードに合う筆塗りタイプの補修塗料が選択肢になります。
ソフト99のタッチアップペンは、小さな塗装剥がれの補修用として販売されています。ただし、同じ白や黒でも色番号が異なるため、購入前に必ず適合を確認してください。
カラーコードを確認してから、対応する商品を選びましょう。
※こちらはMAZDAマシーングレープレミアム用カラーです。
補修前に用意したい道具
小さな塗装剥がれなら、大がかりな塗装用品をそろえる必要はありません。
基本的には、補修色のタッチペン、洗浄用品、脱脂用品、必要に応じて細筆やマスキング用品があれば作業を始められます。
また、塗料には有機溶剤が含まれている製品もあるため、手袋を用意しておくと安心です。
- 車のカラーコードに適合したタッチペン
- カーシャンプーと水、清潔なクロス
- 製品に適合した脱脂剤
- 細筆や爪楊枝、必要に応じてマスキング材
- 保護手袋や、必要な場合の専用下地処理用品
傷が非常に小さい場合は、付属の筆が太すぎて塗料を置きにくいことがあります。
そのようなときは、少量の塗料を別の塗料皿などに取り、細い道具で点を打つように塗る方法が便利です。
ただし、異なる塗料や溶剤を自己判断で混ぜたり、適合しない薄め液を使ったりするのは避けましょう。

補修用品は一式購入すると便利ですが、傷の状態によって不要な道具もあります。特に研磨用品は、使い方を間違えると周囲の正常な塗装を傷めるため、最初からすべてそろえる必要はありません。
1mm程度の点状キズには細筆も便利
タッチペンに付属する筆が太く感じる場合は、ソフト99の「タッチアップペンこだわりセット」も選択肢です。
細筆と塗料皿がセットになっているので、小さな傷へ必要な分だけ塗料を置く作業に使えます。
ただし、ソフト99のタッチアップペン専用品なので、他社の塗料には使用しないでください。また、通常の筆でも塗れる場合は無理に追加購入する必要はありません。
タッチペンで塗装剥がれを直す手順
ここからは、1ミリから1センチ程度の小さな塗装剥がれをタッチペンで補修する基本的な流れを解説します。製品ごとに指定の工程や乾燥時間が違うため、実際の作業では使用する塗料の説明書を優先してください。
洗車して汚れを落とす
最初に行うのは、傷の周囲の洗浄です。
砂や泥、油汚れが残っている状態で塗料を塗ると、塗膜の密着を妨げる可能性があります。
まずは水で砂やホコリを流し、必要に応じてカーシャンプーで洗いましょう。傷の中に小石などが残っている場合もあるため、強くこすらないようにしてください。
特に、塗装が欠けている部分へ硬いブラシを押し付けるのは避けたいところです。
洗浄後は、清潔なクロスで周囲の水分を拭き取って乾燥させます。
なお、金属地肌が露出している傷に水分が残ったまま塗料をかぶせるのは好ましくありません。傷の内部まで十分に乾いていることを確認しましょう。
カーシャンプー選びについては、洗車シャンプーの選び方とおすすめ比較でも詳しく紹介しています。

傷の深さと下地の状態を確認
洗車が終わったら、明るい場所で傷の状態を確認します。
まず見たいのは、剥がれた部分が何色になっているかです。
塗装の色より下にある灰色や白っぽい層が見えることもあれば、金属の地肌が露出していることもあります。ただし、見た目の色だけで層を正確に判断するのは難しいため、無理に削って確認する必要はありません。
傷に赤茶色のサビが見える場合は、そのまま塗りつぶさないことが大切です。
サビが残ったまま塗装すると、塗膜の下で腐食が進む可能性があります。サビがある場合は、適切なサビ除去や防錆処理を行ってから補修します。
また、剥がれた塗装の縁が浮いていないかも確認してください。
周囲の塗装まで簡単にめくれるようなら、単純な飛び石キズではなく、塗膜の密着不良などが関係している可能性があります。
その場合はDIYを中断し、専門店に見てもらう方がよいでしょう。
必要な部分だけ脱脂する
傷の状態に問題がなければ、塗料を塗る部分の脱脂を行います。
脱脂とは、表面に残っている油分やワックスなどを取り除く作業です。
洗車だけでは落としきれない油分があると、塗料が密着しにくくなる場合があります。
そこで、自動車補修用の脱脂剤や製品指定のシートを使い、傷とその周囲を処理します。
ただし、脱脂剤は何でも使ってよいわけではありません。溶剤によっては、周囲の塗装や樹脂部分へ悪影響を及ぼす場合もあります。
特に、家庭用の強い溶剤や用途が不明な洗浄剤を代用するのは避けてください。
また、脱脂後に素手で傷を触ると、手の油分が再び付着することがあります。なるべく触らず、そのまま塗装に進みましょう。
塗料は点を打つように置く
ここがタッチペン補修で最も大切な工程です。
小さな飛び石キズの場合、筆を横に動かして塗り広げるのではなく、傷の中へ少量ずつ塗料を置くイメージで作業します。
まず、タッチペンのキャップをしっかり閉めた状態で、製品説明に従って塗料を混ぜます。
そのあと筆に付いた余分な塗料を落とし、剥がれている部分へ軽く触れるように塗っていきます。
例えば、直径2ミリほどの丸い傷なら、筆を大きく動かす必要はありません。傷の中央に少量の塗料を置き、必要な範囲だけを埋めるようにします。

ここで塗料を一度に大量に乗せると、周囲まで流れたり、大きく盛り上がったりしやすくなります。
最初から傷を完全に埋めようとせず、少量ずつ重ねることが失敗を減らすコツです。
武蔵ホルトの公式補修手順でも、飛び石キズには点を打つように塗料を置き、乾燥を挟んで重ね塗りする方法が案内されています。
乾燥させながら重ね塗りする
最初の塗料が乾いたら、必要に応じて重ね塗りを行います。
塗料は乾燥すると厚みが減ることがあるため、一度塗っただけでは傷のくぼみが残る場合があります。
そこで、下の塗料が十分に乾いてから、少量を追加していきます。
ホルツの飛び石補修手順には、約30分間隔で塗り重ねる例があります。ただし、これはすべてのタッチペンに共通する乾燥時間ではありません。
気温や湿度、塗料の種類、塗った厚さによって乾燥の進み方は変わります。
そのため、「30分たったから必ず重ねてよい」と判断せず、使用する製品の説明書を確認してください。
また、補修後に研磨して段差をなくす方法では、塗料をあえて少し盛り上げる工程が含まれることがあります。
一方、今回のように保護を優先し、研磨せずに仕上げるなら、必要以上に盛り上げる必要はありません。
傷の内部を覆うことと、周囲の塗装より大きく盛り上げることは別だと考えておきましょう。
クリア塗装は必要なのか
タッチペンで色を塗ったあと、透明なクリア塗料が必要なのか気になる人もいると思います。
結論として、クリアの必要性は車の塗装色と使用する補修塗料によって異なります。
一般に、メタリックやパール、マイカを含む塗装では、カラー塗料の上にクリア塗料を使う工程が指定されることがあります。
クリア層には、光沢を出したりカラー層を保護したりする役割があります。
一方、単色のソリッドカラーでは、製品によってクリア塗装が必須ではない場合もあります。
また、補修専用の塗料には特殊な配合や工程が指定されていることがあるため、一般的な塗装構造だけで判断するのは避けたいところです。
クリアを追加する際も、カラー塗料が十分に乾燥してから、製品指定の方法で塗り重ねてください。
特にホワイトパールの場合は、専用の上塗り色とクリアを区別する必要があります。パールの上塗り塗料と透明なクリア塗料は同じものではありません。
研磨して段差を消すべき?
タッチペン補修を調べると、最後に耐水サンドペーパーやコンパウンドで磨く方法が紹介されています。
これは、盛り上がった補修塗料を削り、周囲との段差を小さくするための工程です。
きれいに仕上げるための方法ではありますが、初心者が必ず行うべき作業ではありません。
というのも、耐水サンドペーパーは補修塗料だけでなく、周囲の正常なクリア層も削ってしまう可能性があるからです。
数ミリの傷を目立たなくしようとして、周辺まで磨き傷を付けてしまっては本末転倒ですよね。
専用のマスキングシールや研磨パッドを使う補修方法もありますが、塗膜の状態と作業手順を理解しておく必要があります。
私なら、目立たない場所にできた数ミリの傷は、塗料で下地を保護できていれば、無理に磨かず様子を見ると思います。1メートルくらい離れて気にならないなら、それで十分という考え方もアリですよね。完璧を目指して周囲の塗装まで削ってしまう方が、私は避けたいです。
特に、マット塗装や特殊な表面仕上げの場合、研磨で質感が変わってしまうため、一般的なコンパウンド仕上げは行わないでください。
補修後の乾燥と洗車の注意
塗り終わったあとも、すぐに普段どおりの洗車へ戻るのは避けましょう。
塗料は表面が乾いて見えても、内部まで十分に硬化していない場合があります。
乾燥が不十分な状態でクロスを当てたり、強い水流を当てたりすると、補修した部分を傷める可能性があります。
そのため、塗装後は製品が指定する乾燥時間や取り扱い条件を守ってください。
雨や結露への注意事項も、塗料によって異なります。
特に屋外で作業する場合は、雨が降りそうな日や湿度が高い日を避け、落ち着いて乾燥させられる環境を選ぶことが大切です。
また、完全に乾燥するまでは、補修部分へのワックスやコーティング剤の施工も控えます。
メーカーが示す乾燥時間を守り、補修部分を触らなくてもよい環境を確保しておきたいですね。
タッチペン補修で失敗する原因
タッチペンは手軽ですが、小さな傷ほど塗り方の違いが仕上がりに出ることがあります。ありがちな失敗と、無理に悪化させないための考え方を紹介します。
塗料を盛りすぎてしまった
もっとも起こりやすい失敗の一つが、塗料を大量に乗せてしまうことです。
傷を完全に消したいと思うと、つい多めに塗りたくなります。しかし、塗料が盛り上がりすぎると、乾燥後に小さな突起のように見えることがあります。
特にボンネットのような平らな場所では、光の反射によって凹凸が目立ちやすくなります。
塗った直後であれば、使用製品が認める修正方法で対応できる場合もあります。ただし、乾燥が始まっている塗料を無理に拭き取ると、周囲へ広がる可能性があるため注意が必要です。
乾燥後に盛り上がりが気になる場合は、専用の補修方法を確認してください。
溶剤で無理に落としたり、いきなり粗いサンドペーパーで削ったりするのはおすすめしません。
最初から少量ずつ塗っていれば、このような失敗は防ぎやすくなります。
塗った場所の色が違って見える
正しいカラーコードのタッチペンを使ったのに、補修部分だけ色が違って見えることがあります。
これは、必ずしも商品を選び間違えたということではありません。
もともとの車の塗装が紫外線や経年変化の影響を受けている場合、新車時の基準色に合わせた塗料との差が出る可能性があります。
また、メタリックやパールでは塗料中の粒子の並び方や塗膜の厚みによって、光の反射が変わることもあります。
塗料を厚く重ねたことで色が濃く見えたり、反対に下地の色が透けて薄く見えたりする場合もあります。
なので、補修箇所の色が違って見えたときは、すぐに別の色を重ねるのではなく、完全に乾燥させた状態で確認しましょう。
晴れた日の屋外、曇りの日、日陰など、見る環境によって印象が変わることもあります。
どうしても色の違いが気になる場合は、塗装専門店で現車に合わせた調色や部分塗装を相談する方法があります。
補修後に剥がれが増える場合
タッチペンで塗ったあと、周囲の塗装まで剥がれてきた場合は、単純に塗料を追加するだけでは対応できない可能性があります。
例えば、補修前から周囲の塗膜が浮いていた場合、その上に新しい塗料を乗せても、下の塗膜ごと剥がれてしまうことがあります。
また、サビや油分、汚れが残っていた場合も、十分な密着が得られない可能性があります。
このようなときは、剥がれた場所に何度も塗料を追加するのではなく、一度原因を確認することが大切です。
サビが広がっている、塗膜が浮いている、傷の周囲に亀裂があるなどの場合は、専門店での下地処理や再塗装が必要になることもあります。
塗装が剥がれる原因を解決しないまま、表面だけ塗り続けないこと。これも覚えておきたいポイントです。
小さい塗装剥がれの修理代はいくら?
1ミリから1センチ程度の塗装剥がれなら、DIYと業者修理で費用に大きな差が出ることがあります。ただし、実際の料金は傷の状態や補修方法によって変わります。
自分で補修する場合の費用
タッチペンを使って自分で補修する場合、最初に必要になるのは塗料と洗浄・脱脂用品です。
一般的な市販タッチペンなら、1本あたり数百円から2,000円前後で販売されている商品が見つかります。ただし、純正品や特注の調色品、複数工程が必要な塗装色では価格が異なります。
脱脂剤や細筆、マスキング用品などを追加購入する場合は、その分の費用も考えておきましょう。
基本的な道具を持っている人なら、塗料1本を追加するだけで対応できる場合もあります。
反対に、パール塗装用の上塗り塗料やクリア、専用下地処理用品まで必要になると、材料費は高くなります。
以下は、あくまで一般的な購入予算のイメージです。
| 補修内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| タッチペン1本 | 数百円~2,000円前後 |
| 基本的なDIY補修用品一式 | 2,000円~5,000円程度 |
| 複数色・下地用品を使う補修 | 必要な商品により変動 |
これらは購入する商品による参考予算であり、すべての車種や補修方法に当てはまる金額ではありません。正確な価格は販売店やメーカー公式サイトで確認してください。
業者に依頼する場合の費用
板金塗装店やカー用品店へ依頼する場合は、DIYよりも費用が高くなる傾向があります。
業者の補修では、傷の状態の確認、下地処理、塗装、乾燥、仕上げなど、複数の作業が必要になるためです。
例えば、イエローハットの公開料金では、クイック板金の参考例として、15センチ×15センチ以内のバンパーのすり傷が税込22,000円、同範囲のドア・フェンダーのすり傷が税込37,400円と案内されています。
ただし、これは指定された補修メニューの料金であり、1ミリや1センチの点状の飛び石キズに、そのまま適用される金額ではありません。
実際には傷の位置、深さ、車種、塗装色、補修範囲によって見積額が変わります。また、店舗によって施工可能な補修内容も異なります。
小さな飛び石キズだけなら、専門店が点補修に対応してくれる場合もあります。一方、色の違いを目立たなくするために周囲まで塗装する必要があれば、費用は高くなるでしょう。
そのため、業者へ依頼するときは、傷の写真だけで判断せず、現車を確認してもらったうえで見積もりを取るのがおすすめです。
DIYと業者修理の判断基準
DIYと業者修理のどちらがよいかは、補修する目的によって変わります。
例えば、ボンネット先端にある直径2ミリの飛び石キズで、金属地肌を早めに保護したい場合は、タッチペンを検討する価値があります。
一方、ドアの中央にできた1センチの傷をできる限り目立たなくしたい場合は、専門店へ依頼した方が満足できる可能性があります。
補修方法を選ぶ目安
| 傷の状態 | 考えられる対応 |
|---|---|
| 数ミリの点状キズ | タッチペンによる部分補修を検討 |
| 1センチ程度の浅い剥がれ | 見た目の希望に合わせてDIYか業者を判断 |
| サビや塗膜の浮きがある | 下地処理の必要性を専門店へ相談 |
| へこみ・ひび割れがある | 板金や部品修理も含めて見積もり |
| 補修跡をできるだけ消したい | 調色や部分塗装ができる業者へ相談 |
大切なのは、DIYが必ず正解というわけでも、業者修理が必ず必要というわけでもないことです。
費用と仕上がりのどちらを重視するか、傷がどこにあるかを考えて選びましょう。
補修した塗装を長持ちさせるには
タッチペンで傷を補修したあとは、普段のお手入れも大切です。せっかく塗った部分を傷めないために、洗車や点検で気を付けたいことを紹介します。
洗車で補修部分をこすりすぎない
補修部分が十分に乾燥・硬化したあとは、通常の洗車ができる場合が多いですが、使用した塗料の取り扱い条件に従ってください。
洗車の際は、最初に水で砂やホコリを落としてから、やわらかいスポンジやクロスで洗うことが基本です。
補修した部分を爪や硬いブラシでこすったり、洗車のたびにコンパウンドで磨いたりする必要はありません。
また、高圧洗浄機を使うときは、ノズルを補修箇所へ極端に近づけるのは避けましょう。水圧によって、補修が不十分な部分や劣化した塗膜に負担がかかる可能性があります。
拭き上げには清潔なクロスを使い、砂粒を引きずらないことも大切です。
クロスの選び方については、洗車キズを防ぐためのタオル選びも参考にしてください。
洗車時に飛び石キズも点検する
飛び石キズは、発生した瞬間に気付かないことも多いものです。
特に高速道路や砂利の多い道路を走ったあとなどは、ボンネットやバンパーに小さな点状の傷ができていないか確認してみるとよいでしょう。
とはいえ、毎回の洗車で車全体を細かく調べる必要はありません。
私自身、仕事や家族との時間を考えると、洗車だけで休日が終わってしまうのは避けたいと思っています。
だから、ボンネットの先端やドアの縁など、傷が気になりやすい場所を洗車後に軽く確認する程度でもよいかなと感じます。
ただし、金属地肌が露出している傷や、サビが見える場所を発見した場合は別です。長期間放置せず、適切な補修を考えましょう。

◆PKのひとりごと
車をきれいにしていると、小さな傷が気になって仕方ないこともありますよね。でも、普段使いの車に小傷が付くのは珍しいことではありません。私としては、きれいな状態を楽しみつつ、必要なところだけ手をかけるくらいが長続きすると思っています。
よくある質問
ここでは、車の小さな塗装剥がれをタッチペンで補修するときによく出てくる疑問に回答します。
塗装剥がれ補修のよくある質問(FAQ)
Q1. 1ミリの点状キズでも塗った方がいい?
A. 金属地肌が見えているなら、小さくても早めの補修を検討するのがおすすめです。水分が入り込むことでサビが発生する可能性があるためです。ただし、クリア層の浅い傷や単なる付着物なら、タッチペンが必要とは限りません。最初に傷の状態を確認してください。
Q2. 1cmの剥がれもタッチペンで直せる?
A. 1cm程度の剥がれでも、状態によってはタッチペンで補修できます。ただし、数ミリの点状キズよりも色の違いや段差が目立ちやすくなります。下地の保護を目的にするならDIYも選択肢ですが、仕上がりを重視する場合は専門店へ相談しましょう。
Q3. タッチペンの色が少し違う場合は?
A. カラーコードが同じでも、車の塗装の経年変化や塗膜の厚み、光の当たり方によって色が違って見える場合があります。まずは完全に乾燥させ、複数の角度から確認してください。色の違いが気になる場合は、専門店で調色や部分塗装を相談する方法があります。
Q4. 塗ったあといつ洗車できますか?
A. 洗車できるタイミングは、使用した塗料の種類や塗装の厚さ、気温などによって異なります。表面が乾いていても内部まで硬化していない場合があるため、製品説明書に記載された乾燥時間や洗車に関する注意事項を優先してください。
Q5. 白い車なら白いペンで補修できますか?
A. 白という色名だけで選ぶのはおすすめしません。白にはソリッド、パール、マイカなど複数の塗装があり、同じように見えてもカラーコードが異なります。車両のカラーコードを調べ、対応する補修塗料と必要な上塗り工程を確認してください。
まとめ|小さな剥がれは早めに保護
車の1ミリから1センチ程度の小さな塗装剥がれは、状態によってはタッチペンで自分で補修できます。
特に、飛び石によって金属地肌が露出している場合は、見た目だけでなくサビの発生を防ぐためにも、早めの対応を検討したいところです。
ただし、タッチペンは塗装を完全に元通りにする道具ではありません。色の違いや段差が残ることもありますし、広い剥がれや下地の腐食がある場合は専門的な補修が必要になることもあります。
- まずは傷の深さと下地の状態を確認する
- カラーコードに合った補修塗料を選ぶ
- 洗浄と脱脂を行い、少量ずつ塗料を重ねる
- 無理な厚塗りや研磨を避け、必要に応じて専門店へ相談する
私が大切にしたいのは、見た目を完璧にするために無理をするのではなく、愛車を気持ちよく使い続けられる状態にしておくことです。
小さな飛び石キズなら、適切なタッチペン補修で十分と感じられるかもしれません。一方、目立つ場所の傷や塗膜の異常がある場合は、最初からプロに任せるのもよい選択です。
作業を始める前には、必ず使用する補修塗料の説明書を読み、正確な情報はメーカー公式サイトで確認してください。傷の状態や必要な処理がわからない場合、最終的な判断はディーラーや板金塗装の専門家に相談しましょう。
あなたの愛車に合う補修方法を選んで、無理なくきれいな状態を維持していきたいですね。



